砥石のメンテナンスは包丁を上手に研ぐ近道です

「今回は砥石のメンテのお話しです」

包丁研ぎの際に最も重要なのは技術は勿論ですが砥石はもっと重要です。
何が重要かと申すと砥石が平らかどうかです。
新しい砥石は勿論ですが平らです。ですが包丁を研いでいるうちに減って来ます。
包丁の刃は減っていくのは分かると思いますが砥石も一緒に減っていくんです。
砥石が変形した状態で研いでいますと上手に研ぐ事が出来ませんし包丁の変形になってしまいます。
上手に包丁を研ぐには砥石の小まめなメンテナンスが必要になってきます。

私はこうやって砥石のメンテナンスします
どうしても研いでいるうちに砥石の真ん中部分が減っていきます。砥石の中央部分で研ぐ回数が多くなるからと研ぎ癖です。
そこで上下の部分を削ってあげて砥石を平らにしてあげます。

手順は先ず砥石の上中下に鋭利な物で線を引きます。

次に平らなコンクリートの場所を見つけます。
この平らな所を見つけるのも重要です。平らじゃないと意味がありません!

そしてこの平らな場所で砥石を研ぎます。
砥石の粒子よりコンクリートの粒子の方が荒いので直ぐに研ぐ事が出来ます。
この時ですが必ず水を掛けながら研いで下さい。砥石の割れに繋がりますので。
この時に先ほど上中下に引いた線が目安になります。
最初に上下がコンクリートと当たる為上下の線が消えます。
その後も研ぎ続け真ん中の線が消えるまで研ぎます。線が全て消えれば出来上がりです。

この様に砥石全面が削れていてば砥石が平らになった証拠です。
簡単ですよね!!

この作業は小まめに行う事が重要です。
小まめに行えば短時間で済みますが酷くなってからですと重労働です。
是非とも簡単ですので行ってみて下さい。
砥石のメンテナンスのお話でした。
参考になれば幸いです。

加藤正幸

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