イ草畳表の産地と構造

今回は畳表の産地と構造のお話しです。

畳表の種類(構造の違い)は沢山あるのはご存知でしょか??畳表と言っても一種類ではないのです。
産地の違いから構造の違いなどで値段も大きく変わって来ます。
まず産地の違いが有ります。大まかに2種類あります。
一つ目が国産畳表、もう一つが中国産畳表です。国産畳表の産地のメインは熊本県の八代です。八代は国産畳表のシェア80~90%です。中国産ですと四川省などが有ります。国産畳表と中国産畳表の違いは後程書きますのでここでは割愛しますね。
そして畳表の商品を左右する構造の違いが有ります。縦糸に糸のみを使うか麻のみを使うかそれとも麻綿を使用するかなどです。
そしてイ草の長さも重要です。一概には言えませんが長いイ草が良いイ草と言っても過言では有りません。
ここで構造の違いを詳しく説明します。

糸引き表

縦糸に綿糸を使用した物です。一目に対して糸2本で織りあげています。
主に賃貸物件の畳表に使用しています。耐久性は優れません。

糸引き綿々表

同じく縦糸に綿糸を使用していますがこちらは一目に対して糸4本で織りあげています。
建売住宅や一般住宅の使用頻度が少ないお部屋などに使用されます。耐久性もそこそこ有ります。

麻綿表

こちらは縦糸に麻糸と綿糸を使用して一目に対して麻2本と糸2本の4本で織りあげています。
一般家庭ではこちらをお薦めします。構造上でも3種類の中で一番丈夫です。
縦糸に麻を使用する事によりイ草の本数が多く入り丈夫な畳表になります。

この他にも麻糸2本だけで織りあげた「麻引き表」や麻糸4本で織りあげた「麻々表」などが有ります。
当店では上記の3種類を主に使用しております。
この3種類の構造でもイ草の長さによって畳表の綺麗さや耐久性が違って来ます。
そして構造の違いやイ草の長さ、綺麗かどうかで値段差が有ります。

この様に同じ様に見える畳表ですが沢山の種類が有ります。
一番分かるのは畳表を手に取って直接触るのが一番です。地の厚さやイ草の品質などが一目で分かります。
畳表には種類が有る事を分かって頂けたら幸いです。

加藤畳店・加藤正幸

タタミのことなら 宇都宮の加藤畳店 [新畳・表取替・裏返し]

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