台風被害で畳が濡れてしまった皆様へ

畳屋から和室の修繕方法のアドバイスです

台風19号の被害に遭われた皆様、お見舞い申し上げます。一日も早く復興する事をお祈り申し上げます。
床上浸水の被害に遭われたお家が多いですので水に濡れた畳の処分方法や和室の修繕方法など、お困りの方が多いと思いますのでを畳屋目線で紹介致します。復興の参考になれば幸いです。
今回は私の所見と新潟県や茨城県での実際に水害で和室を修繕した畳店さんのアドバイスを基に記事にしております。

先ず第一に濡れた畳を和室より外へ搬出して下さい。濡れた畳は非常に重いので注意が必要です。男性二人で持っても大変な位の重量ですので男性数名での搬出をお薦めします。どうしても人手が不足する場合は市のごみ減量課までご連絡下さい。(宇都宮市の場合)この濡れた畳の処分ですが「災害ゴミ」として市町村が無料で処分してくれます。この機を逃すと有料での処分になりますので確実に災害ゴミとして処分して下さいね。(有料で処分となると1帖2.500~3.000円となってしまいます)

次は畳を外した和室の床下の清掃です。正確に言えば縁の下です。ベタ基礎でなければ仕方ありませんがベタ基礎の場合などは溜まった泥を取り除いて下さい。この泥を取り除かないと乾燥時期の埃や夏場気温が上がった時に異臭に繋がります。泥を取り除いたら基礎周りを水洗いをしてから乾燥させて下さい。乾燥にはサーキュレーターなどを使用する事も良いです。ここに水が溜まっている状態ですと家自体が乾燥しません。床下調湿材などを使用するのも有効です。
ある程度、基礎周りが乾燥してきたら基礎周りの消毒です。ここの消毒はベタ基礎じゃない場合も消毒して下さいね。流れてきた水は真水ではありません。川の水には細菌などが存在しますから必ず消毒して下さい。異臭対策にも消毒が有効です。そしてシロアリ消毒もされることをお薦めします。石灰を使用する事は必ず避けて下さい。理由は石灰が濡れて固まるとコーティングの役割をしてしまい乾燥の妨げになってしまいます。消毒は業者さんにお任せする事が良いと思います。

消毒が終わりましたら今度は和室の床板や畳寄せの乾燥です。自然通気による乾燥に加え扇風機やサーキュレーター等を使用すると良いと思います。除湿器の併用もおススメです。この乾燥ですが焦ってはダメです。表面上は乾いた様に見えますが板はそう簡単には乾燥しません。床板、コンパネ等は約1.2㎝の厚さが有りますので簡単には乾きません。完全に乾燥するのには時間を要します。
早く畳を敷きたいのは十二分にわかります!ですが未乾燥のまま畳を敷いてしまうと湿気に蓋をする事になり床板は乾きません。シロアリの発生にも繋がります。これからは乾燥時期がやって来ますので問題は出づらいですが梅雨時期や夏場、畳にカビが発生して大変な事になります。新しい畳表は通常でもカビが発生する恐れがあるので尚更です。乾燥前に畳を敷いてしまうのは絶対に避けて下さい。条件等で変わりますが完全に乾燥する迄にはおおよそ1~2か月はかかると思います。

完全に乾燥しましたら畳屋さんへ連絡してください。和室の採寸を致します。畳は各部屋オーダーメイドですので寸法取りが必要なのです。採寸後3~4日後には新しい畳が納品になります。(畳屋さんによって納期に差はあります)
採寸だけ早く済ませて下さいと言われることが有りますが、これもダメなのです。理由は水分を吸った材木は膨張しているからです。膨張している状態で採寸してしまうと乾燥した時に寸法のズレが出て来ます。畳に隙間が発生する事になります。
以上が私なりの和室修繕方法のアドバイスです。

最後になりますが一日でも早く修繕したいお気持ちはお察します。
ですが今後1年後5年後そしてその後の為にも焦らずに、焦らずに修繕していく事をお勧めいたします。
くれぐれも修繕を急ぐリフォーム会社や畳屋さんにはご注意下さい。
何か困った事や相談事が有れば気軽にご連絡下さい。

一日も早く皆様の笑顔が戻る事を心よりお待ちしております。

加藤畳店・加藤正幸

 

 

タタミのことなら 宇都宮の加藤畳店 [新畳・表取替・裏返し]

PAGE TOP